【スッキリ!】場所・位置を表す前置詞を完全マスター!

かなのん

場所や位置を表す、「at」や「in」、「on」などの前置詞について、どれを使ったら良いのか迷う時はありませんか?

この記事では、場所や位置を表すときに使われる前置詞をまとめました。

かなのん

音声について説明させてください。

これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。

PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。

何度も繰り返し聞いて、表現を耳から覚えて自分のものにしましょう!

目次

at

特定の場所を指すときの「at」

かなのん

「at」はピンポイントで特定の場所を指すときに使います。

 You’d better stay at hospital for another few days.

あなたはもう数日病院に泊まったほうがいいよ。

 I don’t remember my first day at school.

私は学校での初日を覚えていない。

They arrived late at the airport.

彼らは空港に遅れて到着した。

in

境界や囲いがある場所へ入っているときの「in」

かなのん

「in」は境界や囲いがある場所に入っている状態のときに使います。

The TV doesn’t work in my room.

私の部屋のテレビが動かない。

How long will you be in Japan?

あなたはどのくらい日本に滞在される予定ですか。

I bumped into an old friend in town today.

今日町で旧友にばったり会った。

「at」と「in」のニュアンスの違い

かなのん

「at」と「in」のニュアンスの違いについて説明します。

「at」は、特定の場所を中心にその周辺を含んだ場所を指します。

一方、「in」は、その場所、建物の中にいることを示します。

Would you drop me off at the store?

そのお店で降ろしてくれますか?(drop off ・・・車から人を降ろす)

車から人を降ろすのですから、当然、お店の前で降ろすことになります。

I’ll wait for you at the hospital.

病院であなたを待っています。

この場合、病院の中で待っているのか、病院のすぐ外で待っているのかは分かりません。

I’ll wait for you in the hospital.

病院の中であなたを待っています。

このように「in」であれば建物の「中」にいることが明確になります。

したがって、「at」で場所をより明確にしたいのであれば、より具体的な場所を付け加えることが必要です。

I’ll wait for you at the front of the hospital.

病院の前で待っています。

これなら、待ち合わせ場所がより明確になりますね。

さらにもう一つ例を挙げます。

They go camping at the river.

彼らは川でのキャンプに行く。

もちろん、川の中に入ってキャンプをするわけではありません。川のエリアでのキャンプというニュアンスです。

They swim in the river.

彼らは川で泳ぐ。

into

入っていく、向かっていくときの「into」

かなのん

「into」は、「〜へ入っていく」、「〜へ向かっていく」という動作を伴うときに使います。

先程の「in」が静的(そこにいる、ある状態を示す)であるのに対して、「into」は動的(動作を示す)です。

Let’s move into the shade.

日陰へ移ろう。

All rivers run into the sea.

すべての川は海へ流れていく。

He batted the ball high into the air.

彼は空に向かってボールを打った。

on

触れる、くっつくときの「on」

かなのん

「on」は、触れる、くっつくことを表すときに使います。

「on」は、動的(動作を示す)、静的(そこにいる、ある状態を示す)のどちらでも使えます。

A cat was asleep on the chair.

一匹の猫が椅子の上で寝ている。

There were three kinds of cakes on the plate.

プレートの上に3種類のケーキがあった。

She did not climb on the roof.

彼女は屋根には登らなかった。

onto

触れる、くっつくときの「onto」

かなのん

「onto」は触れる、くっつくことを表すときに使えます。

なお、「onto」は、変化を伴う動作があるときだけに使いますので注意が必要です。

Water splashed onto the floor.

水が床の上に飛び散った。

The ice cracked as I stepped onto it.

氷の上に乗った時に、その氷にひびが入った。

She dished the food onto plates.

彼女は食べ物をプレートの上に盛り付けた。

above

「〜の上に」を示すときの「above」

かなのん

「above」は「〜の上に」という意味を示すときに使います。

Our plane is flying above the clouds.

私たちの飛行機は雲の上を飛んでいる。

The moon has risen above the horizon.

月が地平線上を上がっていった。

Aim a little above the target.

目標の少し上を狙え。

over

「〜の上に」を示すときの「over」

かなのん

「over」も「〜の上に」という意味を示すときに使います。

A hawk hovered over the hill.

タカが丘の上をゆっくりと飛んでいる。

Trickle some oil over the salad.

オイルをサラダの上にたらして。

「above」と「over」の違い

かなのん

「above」も「over」も同じように使えることがありますが、「over」には独自のニュアンスがあり、「above」では代用できないものもあります。

具体的には、「over」には「〜一面に、一面に」、「〜を包み込んで」といったニュアンスがあります。

このニュアンスは「above」では代用できません。

The storm blew over land and sea.

嵐が陸と海一面に吹き荒れていた。

We spread a carpet over the floor.

私たちは床一面にカーペットを広げた。

Polluted air hangs over the city.

汚染された大気が街中を覆っていた。

all over 〜「〜のいたるところで」

かなのん

「over」の「〜一面に、一面に」、「〜を包み込んで」といったニュアンスをよく表す慣用表現に「all over~」(〜のいたるところで)があります。

This car is used all over the world.

その車は世界中のいたる所で使われている。

The job involves me traveling all over the country.

その仕事には全国の出張を伴う。

You can buy Gucci bags all over the city.

グッチのバッグはどの都市でも買うことができる。

under

「〜の下に」を示すときの「under」

かなのん

「under」は「〜の下に」という意味を示すときに使います。

The iron heats up under the sun.

鉄は太陽の下で熱くなる。

They are laying pipes under the road.

彼らは道路の下にパイプを敷いた。

It’s cool under the tree.

木の下は涼しい。

below

「〜の下に」を示すときの「below」

かなのん

「below」も「〜の下に」という意味を示すときに使います。

The sun dipped below the horizon.

太陽が地平線の下に沈んだ。

Please do not write below this line.

この線の下には書いてはいけない。

There is a bridge below the waterfall.

その滝の下に橋がある。

「under」と「below」のニュアンスの違い

かなのん

「under」も「below」も「〜の下に」という意味で使えますが、それぞれにニュアンスの違いがあります。

「under」には、その下にあるものと接触しているというニュアンスがあり、一方、「below」には、その下にあるものとの間にスペースがあるというニュアンスがあります。

「under」の例

The wires connect under the floor.

電線は床の下でつながっている。

It was warm under the blanket.

毛布の下は暖かかった。

「below」の例

The kitchen is below the bedroom.

台所は、寝室の下にある。

They live in the apartment below us.

彼らは、私たちの(階の)の下のアパートに住んでいる。

beside

「〜のそばに」を示すときの「beside」

かなのん

「beside」は「〜のそばに」という意味を示すときに使います。

She is reading beside the fireplace.

彼女は暖炉のそばで読書をしている。

He is sitting beside her on the sofa.

彼はソファーの上で彼女のそばに座っている。

He found some dead fish beside the sea.

彼は海のそばで何匹かの死んだ魚を見つけた。

似ている単語「besides」

かなのん

「beside」と似ている単語に「besides」があります。

「besides」は、前置詞として「〜の他に」、「〜を除いて」という意味があり、また副詞として「さらに」、「そのうえ」という意味があります。

混同しないように注意しましょう。

I’ve got no family besides my parents.

私には両親を除いて家族はいない。

Besides milk and cheese, we need vegetables.

牛乳とチーズに加えて、野菜も必要だ。

between

「〜の間に」を示すときの「between」

かなのん

「between」は「〜の間に」という意味を示すときに使います。

Gray is intermediate between black and white. 

灰色は黒と白の中間だ。

It’s a secret between us two.

それは私たち二人の間の秘密だよ。

There’s not enough space between the cars.

車と車の間には十分なスペースはない。

among

「〜の間に」を示すときの「among」

かなのん

「among」も「〜の間に」という意味を示すときに使います。

She is popular among the students.

彼女は生徒たちの間で人気がある。

Peer pressure is strong among young people.

若者の間での同調圧力は強い。

That old temple is hidden among trees.

あの古いお寺は木々の間に隠れている。

「between」と「among」の使い方の違い

かなのん

それぞれ「〜の間に」という意味で使える「between」と「among」ですが、以下の通り、両者には分かりやすい違いがあります。

  • between・・・2つのもの(または人)の間
  • among・・・3つ以上のもの(または人)の間

使われ方の違いはそれぞれの例文でご確認いただければと思います。

behind

「〜の後ろに」を示すときの「behind」

かなのん

「behind」は「〜の後ろに」という意味を示すときに使います。

She closed the gate behind her.

彼女は後ろの門を閉じた。

I heard lots of footsteps behind me.

私の後ろからたくさんの足音が聞こえた。

I hung my coat behind the door.

私はドアの後ろにコートを掛けた。

in front of

「〜の前に」を示すときの「in front of」

かなのん

「in front of」は「〜の前に」という意味を示すときに使います。

The dog’s snoozing in front of the fire.

その犬は火の近くで寝ている。

He stopped in front of the house.

彼はその家の前で止まった。

車を入口の前に駐車してはいけない。

カテゴリー

最後に

かなのん

場所・位置を表す前置詞について理解を深めていただくことができましたでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

かなのんです。
ネイティブでもハーフでもない、独学で英語を勉強した日本人です。
TOEICは940点を獲得し、英検1級にも合格しました。
これまでの英語学習の苦労やコツ、おすすめ教材を紹介しています。
ぜひ一緒に英語を学びましょう!

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