今回は「all」と「every」の使い分けについてやさしく説明します。
ポイント:「all」はグループのものに、「every」はひとつのものに対して使われます
「all」はグループのものに対して使われる
「グループ」とは、「2つ以上のもの」です。
例えば以下の通りです。
- all people(すべての人々)
- all countries(すべての国々)
- all seasons(四季)
「all」は、「people」のようにその単語自体がグループであることを表す単語や、「countries」や「seasons」のように2つ以上のものを表す単語と組み合わせて、「すべての~」という意味に使われます。
※「all」は数えられない名詞との組み合わせでも用いられますが、ここでは省きます。
「every」はひとつのものに対して使われる
「every」の例文は通りです。
- every person(あらゆる人)
- every country(各国)
- every season(どの季節でも)
いかがですか。
「person」(ひとりの人)、「country」(一つの国)、「season」(一つの季節)と、どれも「ひとつ」の単語と組み合わされていることがお分かりいただけますでしょうか。
先ほどの「all」の例と「every」との例とを比べてみますとより違いが明らかになります。
- 「people」と「person」
- 「countries」と「country」
- 「seasons」と「season」
実際には、上記の2つの例のように、それぞれの意味に大きな違いはありません。
間違った使い方
先ほどの「all」と「every」の組み合わせで使われていた単語を入れ替えると変な英語になってしまいます。
注意しましょう。
誤った例
- (×)all person
- (×)all country
- (×)all season
- (×)every people
- (×)every countries
- (×)every seasons
参考:「every」と「each」の違い
「every」と似た意味の単語に「each」があります。どちらも「それぞれの、どの〜も」という意味があります。
両者の大きな違いは「every」は形容詞のみの用法しかありませんが、「each」には形容詞に加えて代名詞(各自、それぞれ)としての用法もあるところです。
例文(形容詞としての用法)
Every man has his weak side.
どの人も弱点がある。
Each man has his weak side.
どの人も弱点がある。
「every」と「each」は両方とも三人称単数の動詞を取ることにもご注意ください。(上記の例文では「have」が「has」に変化します)
例文(「each」の代名詞としての用法)
Each of us has a company mobile phone.
私たちそれぞれは会社の携帯電話を持っている。
以下のようには言いませんので注意しましょう。
例文(誤った例)
(×)Every of us has a company mobile phone.
まとめ
「all」はグループに、「every」はひとつに対して使われます。
「all」の例
- all people(すべての人々)
- all countries(すべての国々)
- all seasons(四季)
「every」の例
- every person(あらゆる人)
- every country(各国)
- every season(どの季節でも)
違いが分かると英語の勉強も楽しくなりますね。
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