結論:正しくありません。「concert」または「live show」を使いましょう。
今回もやさしく説明します。
まずは音声について説明させてください。
これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。
PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。
何度も繰り返し聞いて、表現を耳から覚えて自分のものにしましょう!
「live」(ライブ)のもともとの英語の意味
「live」(ライブ)は、形容詞で、「生きている」、「生の」、「鮮やかな」といった意味があります。
生きているライオン
a live broadcast生放送
live music生演奏
a live color鮮やかな色
なぜ日本語では「ライブ」が「コンサート」を意味するようになったのか?
英語の「live」(ライブ)には、「コンサート」、「(生演奏としての)ライブ」といった意味はありません。
それではなぜ日本語では「ライブ」が「コンサート」を意味するようになったのでしょうか。
それは先ほど説明の「live」の「生の」という意味と深い関係があります。
「live」を「music」、「performance」といった単語と組み合わせることで、
live music生演奏
live performance実演
といった、日本語の「ライブ」に近い表現になります。
いつの間にか日本語では、この「live」(ライブ)だけで、生演奏のコンサートを表すようになったのだと考えられます。
「ライブ」の正しい英訳について
冒頭に申しあげたとおり、「ライブ」の英訳としては「concert」または「live show」を使いましょう。
「concert」はイメージとしては大きな会場で行うもので、どちらかというと音楽の演奏に限定されます。
「live show」は、音楽に限らず、演劇なども含まれます。
会場の大小は関係ありません。
(〇 正しい例文)
I am going to a concert.私はコンサート(ライブ)に行く予定です。
(× 誤った例文)
I am going to a live.
(〇 正しい例文)
We saw his live show yesterday.
昨日私たちは彼のライブを観ました。
(× 誤った例文)
We saw his live yesterday.
「ライブ」の他の表現について
「gig」も日本語の「ライブ」を表す単語として使われています。
「gig」には「短期間の仕事」といった意味もあります。
辞書によっては、「gig」を「ロックやジャズの演奏」として説明しているものもあります。
They played a gig in Osaka.彼らは大阪で演奏会を行った。
「live」のその他の意味について
「live」には動詞として「住む」といった意味もあります。
「live」の動詞としての発音は「リブ」に近くなります。
I live in Tokyo.私は東京に住んでいます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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