おさえておきたい「can」の5つの基本的な文法


「can」について基本から教えてほしい!

かしこまりました。
基本が大事ですので、今回もやさしく説明します。
Contents
「can」の文法上の位置づけ
本ブログは「やさしく説明すること」を目的としていますので、文法用語を使うのはできるだけ避けたいのですが、「can」は文法上は助動詞になります。
他の助動詞(willなど)と共通の文法上の注意点をご紹介します。
おさえておきたい「can」の5つの基本的な文法
三人称単数の場合に「s」はつけない

三人称単数が主語の場合、「can」は「cans」となりません。「can」のままです。
例文1(正しい例)
(〇) She can speak Japanese. (〇)彼女は日本語を話すことができます。
例文2(誤った例)
(×) She cans(×) speak Japanese. (×)彼女は日本語を話すことができます。
質問や否定形では「do」はつけない

質問や否定形では「do」はつけません。例文で確認しましょう。
質問の場合
例文3(正しい例)
(〇)Can you drive a car? (〇)車の運転はできますか。
例文4(誤った例)
(×)Do you can drive a car? (×)車の運転はできますか。
否定形の場合
例文5(正しい例)
(〇) I cannot swim. (〇)私は泳げません。
例文6(誤った例)
(×)I do not can swim. (×)私は泳げません。
「can」のあとには動詞の原形がつく(「to+動詞の原形」ではない)

「can」のあとには動詞の原形がつきます。「to+動詞の原形」ではありません。
例文7(正しい例)
(〇)I can read this book. (〇)私はこの本を読むことができます。
例文8(誤った例)
(×)I can to read this book. (×)私はこの本を読むことができます。
「to can」、「canning」、「have could」のような使い方はできない

「to can」(できること)、「canning」(できている)、「have could」(できている(過去分詞形))のような使い方はできません。
それぞれ、別の表現で言い換える必要があります。
「できる」という「可能性、能力」を表す表現としては、「be able to」に置き換えるのが通常です。
例文9(正しい例)
(〇) I want to be able to eat more. (〇)もっと食べることができるようになりたい。
例文10(誤った例)
(×) I want to can eat more. (×)もっと食べることができるようになりたい。
例文11(正しい例)
(〇)She will be able to speak French soon. (〇)彼女はすぐにフランス語を話せるようになるだろう。
例文12(誤った例)
(×)She will can speak French soon. (×)彼女はすぐにフランス語を話せるようになるだろう。
例文13(正しい例)
(〇)He has always been able to play the guitar well. (〇)彼はいつも上手にギターを演奏できる。
例文14(誤った例)
(×)He has always could play the guitar well. (×)彼はいつも上手にギターを演奏できる。
「can」の過去形は「could」

「can」の過去形は「could」です。
例文15
I could swim. 私は泳ぐことができた。
ただし、「could」には、「できた」という過去形の意味のほかに、仮定法と呼ばれる意味・用法がありますので注意が必要です。
参考(「can」に関する別の記事のご紹介)
「can」に関する別の記事のご紹介です。合わせてご覧いただければ幸いです。
まとめ
おさえておきたい「can」の5つの基本的な文法
- 「「can」の文法上の位置づけ
- 三人称単数の場合に「s」はつけない
- 質問や否定形では「do」はつけない
- 「can」のあとには動詞の原形がつく(「to+動詞の原形」ではない)
- 「to can」、「canning」、「have could」のような使い方はできません
- 「can」の過去形は「could」
- 参考(「can」に関する別の記事のご紹介)
以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。