【仮定法】「could」で今は実現していない能力・可能性について表す表現

今回は「could」で今は実現していない能力・可能性について表す表現を説明します。

かなのん

はじめに音声について説明させてください。

これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。

PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。

何度も繰り返し聞いて、表現を耳から覚えて自分のものにしましょう!

目次

仮定法の「could」について

ポイント
「could」は「can」の過去形ですが、「〜ができるだろう」、「〜ができたら」と、現時点では実現していない能力・可能性について表現することができます。

文法的には「仮定法」と言います。説明するよりも例文を見ていただく方がいいかもしれません。


I wish I could fly.

飛べたらいいのに。

仮定法の定番の例文です。「could」が使われていますが、過去のことを言っているわけではありません。

今空を見ながら「(鳥のように)空を飛べたら」と願望しているわけです。

日本語訳でも「飛べたら」と過去表現になっていますので、似ているのかもしれません。


I wish I could eat more.

もっと食べれたらいいのに。

こちらも「could」が使われていますが、過去のことを言っているわけではありません。

おなかが減っている人が、今まさにもっと食べたいのに食べられない、そのような状況になります。

こちらも日本語訳は「食べれたら」と過去表現になっています。


You could get a new job if you spoke Japanese.

あなたは日本語を話せるならば、新しい仕事を得られるだろう。

くどいようで申し訳ないのですが、この文章も過去のことを言っているわけではありません。

今はなかなか仕事を見つけられない人に対して、条件を満たせば(日本語が話せれば)、今の環境を変えることができる(仕事を見つけられる)と言っているのです。

なお「if」の後の文章も過去形にする(「speak」→「spoke」)必要があることにご注意ください。


I would be happy if I could meet you.

あなたに会えたら私はうれしいです。

今はまだ会うことができていないが、会うことができたらうれしい、ということです。

この例文でも「I would be happy」と「will」ではなく過去形の「would」が使われることになります。


You could be a star!

君はスターになれる!

スカウトの人が将来有望なスターの卵に対して言っている場面を想像してください。

後に「if you tried harder(より一生懸命努力するなら)」などの文章を付け加えると分かりやすいかもしれません。


You could be a star if you tried harder!

より一生懸命努力すれば君はスターになれる!

こちらは実際に「if you tried harder(より一生懸命努力するなら)」を付け加えた例文です。

「could」を用いた非難の表現について

ポイント
「could」を使って「~できるのに」と相手を非難する表現として用いることができます。


You could call me if you were late.

遅れるなら電話できるのに。

無断で遅刻しようとしている相手に、「電話できるのに」と非難している例文です。


You could ask before you use my pen.

私のペンを使う前に、尋ねることができるのに。

無断でペンを借りようとしている相手に対して、一言くらい声をかけてくれればいいのにと非難しているニュアンスです。

(参考記事)「could have+過去分詞」を用いた、非難の表現について

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仮定法の「could」を用いた慣用表現

ポイント
仮定法の「could」を使った慣用表現をご紹介します。


I could eat a horse.

馬一頭分食べられる。(腹ペコでなんでも食べられる)

実際には馬一頭分食べられるはずはないのですが、今は腹ペコでなので、(もし目の前に馬がいたら)一頭分くらいぺろりと食べることができる、と比ゆ的に空腹感を表現しています。

慣用表現ですのでこのまま覚えましょう。

How’s everything?

調子はどう?


Couldn’t be better.

絶好調だよ。

「Couldn’t be better.」を直訳すると「これ以上よい状態にはなりえない」という意味になります。

これ以上の好調はない、つまり好調のピークということですので、「絶好調」という和訳になります。

「better(よりよい)」が「couldn’t (could not)」で否定されていますので、「よりよい状態ではない」と悪い状態の表現に思えてしまうかもしれませんが、逆ですので注意しましょう。

こちらも日常会話表現ですので、そのまま覚えましょう。

かなのん

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

かなのんです。
ネイティブでもハーフでもない、独学で英語を勉強した日本人です。
TOEICは940点を獲得し、英検1級にも合格しました。
これまでの英語学習の苦労やコツ、おすすめ教材を紹介しています。
ぜひ一緒に英語を学びましょう!

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