「can」について基本から教えてほしい!
かしこまりました。
基本が大事ですので、今回もやさしく説明します。
「can」の文法上の位置づけ
本ブログは「やさしく説明すること」を目的としていますので、文法用語を使うのはできるだけ避けたいのですが、「can」は文法上は助動詞になります。
他の助動詞(willなど)と共通の文法上の注意点をご紹介します。
その前に音声について説明させてください。
これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。
PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。
何度も繰り返し聞いて、表現を耳から覚えて自分のものにしましょう!
おさえておきたい「can」の5つの基本的な文法
三人称単数の場合に「s」はつけない
三人称単数が主語の場合、「can」は「cans」となりません。
「can」のままです。
(正しい例)
(〇)She can speak Japanese.
彼女は日本語を話すことができます。
(誤った例)
(×) She cans speak Japanese.
彼女は日本語を話すことができます。
質問や否定形では「do」はつけない
質問や否定形では「do」はつけません。
例文で確認しましょう。
質問の場合
(正しい例)
(〇)Can you drive a car?
車の運転はできますか。
(誤った例)
(×)Do you can drive a car?
車の運転はできますか。
否定形の場合
(正しい例)
(〇)I cannot swim.
私は泳げません。
(誤った例)
(×)I do not can swim.
私は泳げません。
「can」のあとには動詞の原形がつく(「to+動詞の原形」ではない)
「can」のあとには動詞の原形がつきます。
「to+動詞の原形」ではありません。
(正しい例)
(〇)I can read this book.
私はこの本を読むことができます。
(誤った例)
(×)I can to read this book.
私はこの本を読むことができます。
「to can」、「canning」、「have could」のような使い方はできない
「to can」(できること)、「canning」(できている)、「have could」(できている(過去分詞形))のような使い方はできません。
それぞれ、別の表現で言い換える必要があります。
「できる」という「可能性、能力」を表す表現としては、「be able to」に置き換えるのが通常です。
(正しい例)
(〇) I want to be able to eat more.
もっと食べることができるようになりたい。
(誤った例)
(×) I want to can eat more.
もっと食べることができるようになりたい。
(正しい例)
(〇)She will be able to speak French soon.
彼女はすぐにフランス語を話せるようになるだろう。
(誤った例)
(×)She will can speak French soon.
彼女はすぐにフランス語を話せるようになるだろう。
(正しい例)
(〇)He has always been able to play the guitar well.
彼はいつも上手にギターを演奏できる。
例文14(誤った例)
(×)He has always could play the guitar well.
彼はいつも上手にギターを演奏できる。
「can」の過去形は「could」
「can」の過去形は「could」です。
私は泳ぐことができた。
ただし、「could」には、「できた」という過去形の意味のほかに、仮定法と呼ばれる意味・用法がありますので注意が必要です。
まとめ
おさえておきたい「can」の5つの基本的な文法
- 「「can」の文法上の位置づけ
- 三人称単数の場合に「s」はつけない
- 質問や否定形では「do」はつけない
- 「can」のあとには動詞の原形がつく(「to+動詞の原形」ではない)
- 「to can」、「canning」、「have could」のような使い方はできません
- 「can」の過去形は「could」
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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