今回は、「can」を使った許可を求める会話表現についてご説明します。
はじめに音声について説明させてください。
これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。
PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。
何度も繰り返し聞いて、表現を耳から覚えて自分のものにしましょう!
「can」のもっとも一般的な意味・用法
「can」にはいくつかの意味・用法があります。
もっとも一般的なのは「~ができる」という「能力」の意味・用法です。
あなたは日本語を話すことができますか。
これは「能力がある」という意味・用法での「can」ですので、「あなたには日本語を話す能力がありますか」との言い換えも可能です。(少し不自然な和訳ですが)
今回はこれとは別に、「can」を使った許可を求める会話表現をご紹介します。
「can」を使った許可を求める会話表現
さっそく例文を見ていきましょう。
Can I ask you something?お尋ねしてもいいですか。
Yes, of course you can.もちろんいいですよ。
上の例文の「can」は「~ができる」という「能力」の意味・用法ではないことがお分かりになりますでしょうか。
「私にはあなたに尋ねる能力がありますでしょうか」とは聞いていないわけです。
(映画館にて)
Can we have two tickets for the Max-man, please?マックスマン(架空の映画のタイトル)のチケットを二枚いただけますか。
(友人の家にて)
Can I have some more pie?もっとパイを食べてもいい?
No, I’m afraid you can’t.悪いけどできません。
「could」を使うとより丁寧になる
「can」の代わりに「could」を使うとより丁寧な許可を求める表現になります。
お尋ねしてもよろしいでしょうか。
受け答えの注意点
なお、許可を求める「could」に対する受け答えの際は注意が必要です。
「Yes, you could」とは言いません。「Could I~?」につられて「Yes, you could」または「No, you couldn’t」と言わないようにしましょう。
以下のように言います。
Could I ask you something?お尋ねしてもよろしいでしょうか。
Yes, of course you can.もちろんいいですよ。
「may」、「might」とのニュアンスの違い
「may」、「might」も許可を求める表現として使われます。
「may」、「might」は、「can」、「could」よりもフォーマルな表現です。
お尋ねしてもよろしいでしょうか。
Might I use your pen?ペンをお借りしてもよろしいでしょうか。
人によっては、「may」、「might」を使うほうが、許可を求める表現としてより正しいとする考えもあるようですが、「can」、「could」は日常会話では問題なく広く使われています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
あわせて読みたい
(参考)「mind」を使った許可を求める表現
コメント