【could have+過去分詞】実現しなかった過去の能力・可能性の表現

今回は「could have+過去分詞」で、実現しなかった過去の能力・可能性について表す表現を説明します。

はじめに音声について説明させてください。
これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。

PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。

何度も繰り返し聞いて、表現を耳から覚えて自分のものにしましょう!
Contents
「could have+過去分詞」について

私は危害を与えたい人は誰でも危害を加えることができた。

「could have harmed」が「could have+過去分詞」の形になります。
「危害を加えることができた」と訳していますが、実際には「危害は加えていない」ことを表し、「実際には危害を加えなかったが、やろうと思えばできた」ということになります。
私はその試験に受かっていた。

「could have passed」が「could have+過去分詞」の形になります。
通常通り試験を受けていれば合格できたはずではあるが、実際には試験を受けなかった、あるいは受けたが何らかの理由でじゃまされ、本来の能力を発揮できずに不合格となったというニュアンスがあります。
私たちは飛び立つほどうれしかった。

「could have jumped」が「could have+過去分詞」の形になります。
過去の出来事に関して、飛び立ちたいほどうれしかったことを比ゆ的に表現していますが、実際には飛び立っていないことになります。
あの事故は避けられたはずだ。

「could have been」が「could have+過去分詞」の形になります。
このように受け身の文章でも使うことができます。
実際には起こってしまった(避けられなかった)事故について「避けられたはずだ」と振り返っているわけです。
否定形「could not have+過去分詞」について

その地震は予測できなかった。

仮に地震が起こる前に予測を試みたとしても予測はできなかった、ということです。
あなたの助けがなかったら、私たちは成功できなかった。

もし過去に援助がなかったとしたら、成功することはできなかったが、実際にはその援助のおかげで成功することができたということになります。
「could have+過去分詞」を用いた、非難の表現について

あなたは私たちを助けることができたのに。

実際には助けてもらえなかった相手に対して、実際には助けることができたのに、と非難している表現です。
あなたは時間通りに到着することができたのに。
(※「on time」=時間通りに)

実際には時間に遅れた相手に対して来られたはずだと非難しているわけです。
参考(「can」に関する別の記事のご紹介)

「can」に関する別の記事のご紹介です。
合わせてご覧ください。
まとめ
「could have+過去分詞」で、「できたはず」と実現しなかった過去の能力・可能性について表す表現
- 「could have+過去分詞」について
- 否定形「could not have+過去分詞」について
- 「could have+過去分詞」を用いた、非難の表現について

使いこなせれば表現の幅が広がると思います。