すっかり日本語にもなった「ロックダウン」ですが、どのような語感・意味があるのでしょうか。
ロックダウン(lockdown)の「lock」について
なお、日本語では「錠、錠前」と、それを開けるための「鍵(カギ)、キー」の両方ともカギと言うことがありますが、英語では使い分けます。
錠、錠前という意味でのカギ・・・lock
錠、錠前を開けるために差し込むカギ・・・key
例文1
Please try lubricating the lock with oil. 錠前に油をつけて滑りやすくしてみてください。
「lubricate」=(油などをつけて)潤滑する、滑りやすくする、潤滑油をぬる
例文2
Insert the key into the lock. キーを錠前に差し込んで。
こちらは「key」と「lock」の両方が含まれている例文です。また、同じ「ロック」でも「rock」は「岩」という意味になります。注意しましょう。
動詞としての「lock」
例文3
Did you lock the door? 鍵を閉めた?
例文4
She forgot to lock the back door. 彼女は裏のドアに鍵をかけるのを忘れた。
ロックダウン(lockdown)の語感・意味について
辞書でロックダウン(lockdown)の意味を調べるとまず最初に出てくるのが、「暴動を鎮めるために囚人を監房に閉じ込めておくこと」という意味です。
監房の「lock(錠、錠前)」を閉める(down)ことにより、囚人の動きを物理的に制御するという意味です。
これが転じて、暴動や感染症、事件、事故から身を守るために、特定の建物・地域の出入りを制限することをロックダウン(lockdown)として使うようになりました。
実際にその地域一帯にカギをかけない場合であっても、法律などによって行動を制限する場合もロックダウン(lockdown)として広く使われています。
また、「ロックダウンの状態に移行すること」を「go into lockdown」、「ロックダウンの状態にあること」を「on lockdown」で表します。
例文5
The school went into lockdown for a few hours. その学校は数時間ロックダウンを行った(外出禁止となった)。
例文6
Prisoners have been placed on lockdown. 囚人たちは監房に閉じ込められている。
ロックダウン(lockdown)の語感・意味についてお分かりいただけましたでしょうか。
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まとめ
ロックダウン(lockdown)の語感・意味について
- ロックダウン(lockdown)の「lock」について
- 動詞としての「lock」
- ロックダウン(lockdown)の語感・意味について
単語の意味や本来の使い方が分かると、理解が深まりますね。
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