「ステンレス」の言葉の秘密について

かなのん

今回は「ステンレス」の言葉の秘密についてやさしく説明いたします。

「ステンレス」の辞書的な意味

身の回りにあるステンレス製品ですが、この「ステンレス」って一体何でしょうか。辞書的な意味を調べてみました。

ステンレス鋼(こう)

耐食性にすぐれる合金鋼の総称。鉄‐クロム系と鉄‐ニッケル‐クロム系とに大別され、クロム18パーセント・ニッケル8パーセントを含む18‐8ステンレスが最も代表的。不銹鋼(ふしゅうこう)。

Weblio辞書 デジタル大辞泉

正式には「ステンレス」ではなく「ステンレス鋼」です。なお、「耐食性」とは金属が腐食しにくいことを意味します。

英語のつづり

ポイント
「ステンレス鋼」は、英語では「stainless steel」とつづります。

名詞としては「ステンレス鋼」、形容詞としては「ステンレス鋼の」という意味があります。

例文1(名詞として)

The knives are made of stainless steel. そのナイフはステンレス鋼でできている。

例文2(形容詞として)

stainless steel sink ステンレス製の流し台

実はこの「stainless」が「耐食性にすぐれる」というステンレス鋼の特徴を表しているのです。

stainlessという単語の持つ意味

ポイント
「stainless」は「stain」(汚れ、さび)+「less」(〜がない)という単語が組み合わさった言葉です。

「stain」はカタカナ読みですと「ステイン」です。「ステン」ではありません。ですので「stainless」の英語に近い読み方は「ステインレス」ということになります。

ポイントでご紹介しましたとおり、「stain」には、「汚れ、さび」といった意味があります。「stain」(汚れ、さび)が「less」(〜がない)ですので、「しみのつかない」、「さびにくい」、「耐食性にすぐれる」という意味になります。

これで「stainless」の単語の秘密がお分かりいただけましたでしょうか。

鉄は空気中の酸素と触れることで酸化します。これが「さび」です。当たり前の自然現象ですが、これを克服し、さびにくい金属(合金)として開発されたのがまさに「stainless」だったというわけです。

形容詞としての「stainless」

ポイント
「stainless steel」は「ステンレス鋼」を意味する固有名詞ですが、「stainless」は「さびにくい」、「汚れにくい」、「ステンレス鋼の」という形容詞として使うことができます。

例文3

a stainless fork ステンレス鋼のフォーク(または、さびにくいフォーク)

例文4

stainless cooking utensils ステンレス鋼の調理器具

「utensil」=「器具、用具」

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まとめ

「ステンレス」の言葉の秘密について

  • 「ステンレス」の辞書的な意味
  • 英語のつづり
  • stainlessという単語の持つ意味
  • 形容詞としての「stainless」
かなのん

いかがでしたでしょうか。このように単語の意味を分解すると覚えやすくなる英単語もありますね。

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