「あれ?このカタカナの日本語、あのカタカナの日本語と似ているな」と思ったことはありませんか。
実はそれらは同じ英単語が元である場合があります。今回はそんな英単語をご紹介します。
はじめに:音声について
英文の左側には以下のマークがついているものがあります。
PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。
何度も繰り返し聞いて耳から英語を覚えましょう。
日本語では2つの読み方をする英単語
「アイロン」と「アイアン」
「アイロン」と「アイアン」どちらも英語では「iron」です。英語の読み方は「アイアン」のほうが近いです。
「iron」は「鉄」、「鉄の」、「鉄製の」という意味があります。
「アイロン」や「(ヘッドが鉄製のゴルフクラブの)アイアン」も、英単語は同じ「iron」です。
I scorched my dress with the iron.ドレスをアイロンで焦がしてしまった。
long iron golf clubロングアイアンのゴルフクラブ
「ガラス」と「グラス」
「ガラス」と「グラス」は同じ単語です。
「ガラス」と「グラス」も英単語は同じglassです。
a glass of wineグラス一杯分のワイン
This chair is made of glass.この椅子はガラスでできている。
「カップ」と「コップ」
「カップ」と「コップ」も同じ単語です。
「カップ」と「コップ」、どちらも「cup」です。
なお、ガラス製のコップは「cup」とは言いません。「glass」と言いますので注意しましょう。
「バレー」と「ボレー」
「バレーボール」の「バレー」と「ボレーシュート」の「ボレー」も同じ単語です。
「バレーボール」の「バレー」と「ボレーシュート」の「ボレー」は、両方とも英語では「volley」です。
「volley」には、「一斉射撃」、「連発」、「(スポーツで)ボールが地面に着く前に打ち返すこと」という意味があります。
確かに「バレーボール」も「ボレーシュート」も、ボールが地面に着く前に打ち返していますね。
「ストライク」と「ストライキ」
「ストライク」と「ストライキ」も同じ単語です。
「ストライク」と「ストライキ」、両方とも英語では「strike」です。
We will go on strike next week.私たちは来週ストライキを行う。
A batter is out after three strikes.バッターは三振(スリーストライク)でアウトになった。
おまけ「コインランドリー」の「ランドリー」と「マネーロンダリング」の「ロンダリング」
完全に同じ単語ではないのですが、意味や単語として似通っている例です。
「コインランドリー」をそのまま英語に置き換えると「coin laundry」となりますが、正しい英語ではありません。
「コインランドリー」は和製英語です。アメリカ英語では「laundromat」というのが一般的です。
「laundry」には「洗濯物」、「洗濯屋」という意味があります。
do the laundry洗濯をする
というように使います。
一方、「マネーロンダリング」は英語の「money laundering」をそのまま日本語にしたものです。
なお、「マネーロンダリング」とは犯罪などの不正な手段で得たお金を出どころがわからないようにすることを言います。
「laundering」の「launder」は動詞で「洗濯をする」という意味があります。
つまり、「money laundering」とは、不正で得た汚いお金を洗ってきれいにする、というニュアンスがあるわけです。(日本語でも「資金洗浄」と訳されます)
「ランドリー」も「ロンダリング」も「洗うこと」に関連した意味があったわけです。
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まとめ
いくつ知ってる?日本語では2つの読み方をする英単語を5つご紹介!
- 「アイロン」と「アイアン」
- 「ガラス」と「グラス」
- 「カップ」と「コップ」
- 「バレー」と「ボレー」
- 「ストライク」と「ストライキ」
おまけ「コインランドリー」の「ランドリー」と「マネーロンダリング」の「ロンダリング」
いかがでしたでしょうか。
皆様にとって新たな発見があれば幸いです。
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