今回は、「no」と「none」の違いを徹底解説します。
記事を読み終わる頃には「no」と「none」の使い分けができるようになりますよ!
一緒に楽しく学習しましょう!
まず音声について説明させてください。
これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。
PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。
何度も繰り返し聞いて表現を丸ごと覚えましょう!
no
「no」は名詞のすぐ前に置く
「no」は名詞のすぐ前に置いて否定を表します。
それは全く問題なかった。
There is no reason to do so.それをすべき理由はない。
No candidate fulfills all the criteria for this position.そのポジションのすべての基準を満たす候補者はいない。
There’s no magic formula for a perfect marriage.完璧な結婚のための魔法の公式はない。
「no〜」は「not a〜」「not any〜」に比べて強い否定を表す
「no〜」は「not a〜」「not any〜」に比べて強い否定を表します。
例文を一つずつチェックしましょう。
「no〜」と「not a〜」の違いを例文でチェック!
「no〜」の例文
I can’t believe that there is no refrigerator in your house!あなたの家に冷蔵庫が無いなんて信じられない!
「no〜」で「ない」ことが強調されているイメージです。
「not a 〜」の例文
There is not a refrigerator in this room.この部屋には冷蔵庫はありません。
部屋によっては冷蔵庫がない部屋はありますでしょうから、あるものがなくても不自然さはないようなニュアンスの例文です。
「no〜」と「not any〜」の違いを例文でチェック!
「no〜」の例文
There are no major issues to report.報告すべき大きな問題はありません。
和訳では違いを出せないのですが、こちらの例文のほうが否定を強調しています。
「not any〜」の例文
There are not any major issues to report.報告すべき大きな問題はありません。
こちらは普通の否定といった感じです。
「no+数えられる名詞」の注意点
通常は「no+名詞の複数形」
通常は、「no+数えられる名詞」の場合は、「no+名詞の複数形」になります。
そのカップルには子供がいません。
They have no friends to speak of.彼らには話せる友達がいません。
通常は一人あるいは一つのものは「no+名詞の単数形」
「no+数えられる名詞」の場合であっても、通常は一人あるいは一つのものは「no+名詞の複数形」になります。
説明だけでは分かりづらいかもしれませんので例文をチェックしましょう。
I have no wife.私には妻がいません。
子供なら複数いる場合はありますが、通常は配偶者(夫あるいは妻)は一人ですよね。
なので「wife」が「数えられる名詞」だからといって「I have no wives.」とは言いません。
注意しましょう。
none
「none」は「none of」の形で用いる(パターンは2つ)
「none」は「none of」の形で用いますが、「none of」に続く名詞のタイプは2つあります。
「the」「my」「that」などの限定詞の前に置くパターン
None of the answers are right.どの答えも正しくない。
None of my children have blonde hair.私の子供たちはブロンド色の髪(金髪)ではない。
It is none of your business.あなたには関係のないことです。
代名詞の前に置くパターン
None of us is afraid of difficulties.私たちは困難を恐れない。
None of them could escape.誰も逃げられなかった。
None of it seemed to please him.どれも彼を喜ばせたようには見えなかった。
「none of+複数形の名詞(または代名詞)」に続く動詞は単数形でも複数形でもOK!
例えば、「None of my children」が主語の場合、あとに続くのは「is」でしょうか、それとも「are」でしょうか。
「children(子どもたち)」の後なので「are」としたくなりますし、「none」は代名詞ですので「is」でも間違いではないような気もします。
正解はどちらでもかまわない、です。
なお、「is」(三人称単数形)の方がフォーマルで、「are」の方はインフォーマルで口語的と言われています。
以下の例文はどちらも正しいです。
None of my children is tall.子どもたちは背が高くない。
None of my children are tall.子どもたちは背が高くない。
(参考)2つのものを否定する場合は「neither of」を使う
2つのものを否定する場合は「none of」ではなく「neither of」を使います。
正しい例文
(○)Neither of my parents can cook.
私の両親はどちらも料理ができない。
「両親」は通常二人を表しますので「neither of」を使います。
誤っている例文
(✕)None of my parents can cook.
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ぜひ一緒に英語のレベルアップをしましょう!
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