今回は、【each other】と【one another】の用法・違いについてご説明します。
はじめに
【each other】と【one another】の意味の違いや使い分けで迷ったことはありませんか。
両者の意味や用法がまったく同じなら、2つの表現が存在する理由がないようにも思えますね。
今回は【each other】と【one another】のそれぞれの用法や微妙な違いについてご紹介します。
まず音声について説明させてください。
これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。
PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。
何度も繰り返し聞いて音の違いを確認しましょう!
用法ポイント① 【each other】と【one another】はほぼ同じように使われる
現代の英語では【each other】と【one another】は「お互いに」という意味でほぼ同じように使われています。
お互いに連絡を取り合いましょう。
We have to help each other now. We have to help one another now.今はお互いに助け合わなければならない。
「be at each other’s throats」、「be at one another’s throats」はどちらも慣用表現で、「激しく対立する」、「いがみ合う」という意味です。
この慣用表現も同じように使われます。
They are always at each other’s throats. They are always at one another’s throats.彼らはいつもいがみ合っている。
用法ポイント② 2つでも、3つ以上でもどちらも使える
【each other】は2つのもの、【one another】は3つ以上のものに使うと説明しているものもあります。
しかしながら、【each other】と【one another】はそれぞれ2つのもの、3つ以上のもの、どちらにも使えます。
2つのもの
The two men greeted each other warmly. The two men greeted one another warmly.その二人の男性はお互いに温かく挨拶をした。
3つのもの
Kids were chasing each other. Kids were chasing one another.子どもたちはお互いに追いかけあっていた。
若干の違いが生じるケース
【each other】と【one another】とで用法に若干の違いが生じるケースもあります。
一般的な人や物について言い表すときには【one another】が自然とされている
特定の人や物ではなく、一般的な人や物について言い表すときは【one another】を用いるのが自然とされています。
お互いを愛し合いなさい。そうすれば幸せになれる。
3つ以上のものにはしばしば【each other】が好まれる
【each other】と【one another】はそれぞれ2つのもの、3つ以上のもの、どちらにも使えますが、3つ以上のものを表す場合には、しばしば【each other】が好んで使われています。
私たちはここではお互いにファーストネームで呼び合っている。
Our tastes differ from each other.私たちの好みはそれぞれ異なる。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ぜひ一緒に英語のレベルアップをしましょう!
おすすめ記事・カテゴリー