【2分で分かる!】「L」と「R」の「聞き分け」は「言い分け」でマスターしよう!

今回は、「L」と「R」のリスニングのポイントについてご説明いたします。

この記事を読み終えるころには、読む前に比べて「L」と「R」の聞き取りが上達しているはずです。

かなのん

はじめに音声について説明させてください。

これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。

PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。

何度も繰り返し聞いて音の違いを確認しましょう!

目次

日本人が苦手な「L」と「R」

多くの日本人は、英語の「L」と「R」のリスニングに悩まされます。

それは、日本語に「L」と「R」の使い分けがないので仕方がないことです。

日本語では「L」と「R」、どちらも「ラリルレロ」に読み替えられますし、聞いても違いはよく分かりません。

それでも、英語の学習を進めるうえで、の聞き分けができるようになることはとても重要です。

なぜなら、英語では「L」と「R」は異なる音として取り扱われるからです。

例をご紹介します。

ライト

light

(光)

right

(右の)

レース

lace

(組みひも)

race

(競争)

ロード

load

(負担)

road

(道)

今はどちらも同じに聞こえてしまっても問題ありません!

次以降で詳しく説明いたします。

「L」と「R」の「言い分け」ができれば「聞き分け」もできる!

かなのん

「L」と「R」の聞き取りができない、違いがよく分からないという方は、「L」と「R」の発音の「言い分け」(使い分け)も苦手なのではないでしょうか。

「L」と「R」がどちらも同じに聞こえる方は、両者の違いが分かりませんので、自分がしゃべる立場になったときも、「L」と「R」を使い分けて発音することが難しいものになってしまいます。

これには、逆もあてはまります。

「L」と「R」を使い分けて発音することができれば、「L」と「R」のリスニングもできるようになります。

なぜなら、「L」と「R」の発声の違いを理解し、その「言い分け」ができるようになることで、自分が「聞く」立場になったときでも、「言う」側の立場を理解して聞くことができるようになるからです。

それでは、「L」と「R」の発声の仕組みをご説明します。

「L」の発音

発音のポイント:舌先を前歯の裏側にしっかりと触れて発音する

かなのん

「L」は舌先を前歯の裏側にしっかりと触れて発音する点がポイントです。

日本語の「ラリルレロ」の発音と近いといえます。

したがって、多くの日本人にとって発音しやすいのが「L」の音です。

little

小さい

language

言語

London

ロンドン

beautiful

(美しい)

発音のテクニック

「L」を意識的に発音するには、「L」の発音の前に小さい「ん」を言うイメージで発音するのがおすすめです。

「ん」を言うための口の形にすることで、自然と舌先が前歯の裏側にしっかりと触れます。

こちらの音声と一緒に練習してみましょう。

leaf

(葉)

large

大きな

letter

(手紙)

発音の注意点

「ん」を強調しすぎない

先ほどご紹介した、「L」の発音の前に小さい「ん」を言うイメージのテクニックは、あくまで「L」の発音をしやすくするための下準備のためのものです。

練習のために強調して「L」の発音の前に小さい「ん」を言ってみるのは問題ないですが、実際の会話で強調して「ん」の発音をしてしまってはいけません。

あくまでイメージやトレーニングとしての小さい「ん」ですので注意しましょう。

「U(ウー)」が母音のときもしっかりと舌先を前歯の裏側につける

「L」のあとに母音の「U(ウー)」が続くときも、ちゃんと舌先を前歯の裏側につけることを意識しましょう。

なぜなら、母音の「U(ウー)」を発音するために口をすぼめたときに、舌が奥に引っ込んでしまうことで、「R」のように聞こえることがあるからです。

(「R」の発音については次で説明いたします)

次の単語でチェックしましょう。

loot

(戦利品)

route

(ルート)

最後の「L」もしっかり発音する

単語の最後に「L」があるときにも注意が必要です。

例えば、

beautiful

を「ビューティフォー」のように発音してしまうと、最後の「L」が「R」のように聞こえることがあります。

単語の最後に「L」がある場合であっても、しっかりと舌先を前歯の裏側につけて発音しましょう。

「R」の発音

発音のポイント:舌をどこにもつけない

かなのん

「L」の発音では舌先を前歯の裏側にしっかりと触れるのとは対照的に、「R」の発音では、舌を口の中のどこにもつけません。

ちょうど、犬がうなるのを真似して「ウー」と発音するイメージです。

「L」の「ラリルレロ」の発音に慣れている日本人にとっては「R」の発声はやっかいです。

これまでにない音の出し方だからです。

しかしながら、「R」の発声方法を理解し、実際に発音できるようになれば、音の出し方が分かりますので「R」の聞き取りも楽になります。

結果として、「L」と「R」の両方の聞き取りもできるようになるのです。

発音のテクニック

「R」を意識的に発音するには、「R」の発音の前に口をすぼめて「う」を言うイメージで発音するのがおすすめです。

そうすることで舌を口の中のどこにもつかない状態にすることができます。

こちらの音声と一緒に練習してみましょう。

rice

(お米)

river

(川)

roll

(ころがる)

発音の注意点

「う」を強調しすぎない

先ほどご紹介した、「R」の発音の前に口をすぼめて「う」を言うイメージで発音するテクニックも、あくまで「R」の発音をしやすくするための下準備のためのものです。

練習のために強調して「R」の発音の前に口をすぼめて「う」を言ってみるのは問題ないですが、実際の会話で強調して「う」の発音をしてしまってはいけません。

意識しすぎて実際に「う」をつけて発音すると「w」の音(「world(世界)」、「walk(歩く)」)が混ざってしまうことがあります。

「う」のテクニックは万能ではないことを理解する

「R」の発音の前に口をすぼめて「う」を言うイメージで発音するテクニックは、舌をどこにもつけない状態を作り出すためのものですが、万能ではありません。

例えば、次の単語では最後に「R」の音があります。

her

(彼女)

sir

(閣下)

fur

(毛皮)

この「R」を発音するために直前に口をすぼめてしまっては本来の「R」の音にはなりません。

これらの「R」の発音するためには、犬の真似をして「ウー」とうなるようなイメージで、舌を引っ込めるようにして発音します。

したがって、「R」の発音の前に口をすぼめて「う」を言うイメージで発音するテクニックは、舌をどこにもつけない状態を強制的に作り出す練習には効果的ですが、万能ではないことを理解しましょう。

聴き比べてみよう!

かなのん

これまでのポイントを踏まえて、最後に聴き比べてみましょう。

以下でご紹介する単語は冒頭でご紹介したものと同じものです。

以下のポイントに注意して聴き比べてみましょう。

「L」の音:日本語の「ラリルレロ」に近い。舌先を前歯の裏側にしっかりと触れて発音している。

「R」の音:舌をどこにもつけていない。犬が「ウー」とうなるような、こもった音になる。

ライト

light

(光)

right

(右の)

レース

lace

(組みひも)

race

(競争)

ロード

load

(負担)

road

(道)

かなのん

いかがでしたか?

音の違いが分かるようになりましたでしょうか?

おすすめ書籍

かなのん

「L」と「R」の発音を含めた、アメリカ英語の発音のレベルを上げたい方には「American Accent Training」がおすすめです。

本書ではアメリカ英語の発音のテクニックが体系的に書かれています。

「American Accent Training」にはペーパーバック版とAudible版(聞く本)とがありますが、おすすめは、Audible版です。

Audible版はAmazonでのみ購入可能で、専用アプリで再生可能です。

また、Audible版であってもPDFのテキストが付属しています。

ただし、全編英語で書かれていますので、対象は中・上級者の方です。

目からうろこの発音のテクニックを体系的に学ぶことができますので、リスニング・発音にさらに磨きをかけたい中・上級者の方へおすすめします。


おすすめ動画

かなのん

「L」と「R」の発音のテクニックについてはこちらの先生の動画解説が分かりやすいですのでおすすめです。

最後に

かなのん

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ぜひ一緒に英語のレベルアップをしましょう!

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この記事を書いた人

かなのんです。
ネイティブでもハーフでもない、独学で英語を勉強した日本人です。
TOEICは940点を獲得し、英検1級にも合格しました。
これまでの英語学習の苦労やコツ、おすすめ教材を紹介しています。
ぜひ一緒に英語を学びましょう!

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