「クレーム」は「claim」でじゃない?正しい使い方をチェック!

かなのん

間違いやすい「claim」と「クレーム」の関係についてやさしく説明いたします。

日本語の「クレーム」について

日本語で「クレーム」といえば、「お店のサービスや店員の態度に対して非難や改善の要求をする」、「不平・苦情を言う」という意味で使われています。

そのようなクレームをする人を「クレーマー」と言うこともあります。「クレーマー対策」は企業の悩み事です。

この「クレーム」は英語の「claim」から来ています。英語でも同じような状況で「claim」が使えるのでしょうか。

動詞としての「claim」について

ポイント
英語の「claim」は、「主張をする」、「請求をする」という意味です。「claim」自体には「非難する」、「改善を要求する」、「不平を言う」といった意味はありません。

The candidate will claim victory .

その候補者は勝利を主張する予定だ。

I claimed damages from the company for the injury. 

私はケガに対して会社からの損害賠償を請求した。

You may claim on the insurance.

あなたは保険で(保険金の)請求をしてもよい。

「不平を言う」、「クレームをつける」の一般的な英語表現は「make a complaint

ポイント
make a complaint」が「不平・苦情を言う」、「クレームをつける」の一般的な英語表現です。

I’d like to make a complaint about the product.

その製品についての苦情を申し上げたい。

make a complaint」は「告訴する」という意味もあります。

We will make a complaint against company A.

私たちは会社Aに対して告訴する予定です。

名詞としての「claim」

ポイント
英語の「claim」には、「請求」、「要求」、「苦情」という意味があります。

baggage claim area  

(空港などの)手荷物引換所

機内に預け入れた手荷物を自分のタグと照合して、自分のものであると「請求」する場所ということですね。

a baggage claim tag 

手荷物の引換証(タグ)

こちらは手荷物を受け取る「請求」のためのタグのことです。

His claim sounds rational.

彼の主張は合理的に聞こえる。

「rational(合理的な、理にかなった)」

「claimer」について

ポイント
英語の「claimer」は、「主張をする人」、「請求をする人」という意味になります。

この「claimer」には、日本語の「クレーマー」のような迷惑行動をする人といったネガティブな意味はありません。

「claimant」について

保険金請求者、裁判における原告のことを「claimant」と言います。

insurance claimant 

保険金請求者

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まとめ

「クレーム」は「claim」でじゃない?正しい使い方をチェック!

  • 日本語の「クレーム」について
  • 動詞としての「claim」について
  • 「不平を言う」、「クレームをつける」の一般的な英語表現
  • 名詞としての「claim」
  • 「claimer」について
  • 「claimant」について
かなのん

英語と日本語とでは意味に違いがありますね。

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