はじめに音声について説明させてください。
これからご紹介する例文のうち、左側に以下のマークがついているものがあります。
PCの場合はマウスのカーソルを、スマートフォンやタブレットの場合は指を、このマークがある英文に合わせてクリックまたはタップするとマークの色が以下のように変わり、音声が再生されます。
何度も繰り返し聞いて、表現を耳から覚えて自分のものにしましょう!
状態の持続を表すstay・keep・remain
「〜し続けている」、「〜のまま」、「〜の状態を保っている」という意味を表す動詞に、stay・keep・remainがあります。
まずはいくつか例文をご紹介します。
stayの例文
The main thing is to stay calm.大事なことは落ち着きを保つことだ。
She had to steal food just to stay alive.彼女は生き続けるために食べ物を盗まなければならなかった。
keepの例文
The children walked to keep warm.子どもたちは温かくあり続けるために歩いた。
Don’t get excited about the exam; keep cool.試験に興奮してはいけない。冷静であり続けなさい。
remainの例文
Details of the proposals remain secret.提案の詳細は秘密のままだ。
Prospects for a lasting peace remain doubtful.持続的な平和の見通しは懐疑的なままだ。
チェックポイント1:あとに続くのは形容詞
stay・keep・remainを用いて「〜し続けている」、「〜のまま」、「〜の状態を保っている」という意味を表す場合、あとに続くのは形容詞になります。
正しい例
(○)It is wise of you to remain silent.
黙ったままのほうが賢明だ。
(○) I want to keep young forever.
永遠に若いままでいたい。
誤った例
(✕)It is wise of you to remain silence.
(✕)I want to keep youth forever.
間違いやすいのはなぜか?
「silent」や「young」の形容詞をそのまま直訳して「黙ったままでいる」や「若いままでいる」というよりも、「沈黙を保つ」や「若さを保つ」と言ったほうが自然な日本語になる場合があります。
また、多くの日本人は「主語+動詞+名詞」の文型になじみがあります。
そのため、つい「remain silence」、「stay youth」と言ってしまいがちなのです。
しかしながら「remain silence」、「stay youth」といった言い方は誤りですので注意しましょう。
チェックポイント2:keepのあとの「動詞+ing」で状態の継続を表すことができる
keepのあとの「動詞+ing」で状態の継続を表すことができます。
笑顔を絶やさないように。
I’ll keep waiting for you.私はあなたを待ち続けます。
We might keep losing customers.顧客を失い続けてしまうかもしれない。
チェックポイント3:3つの中ではremainがもっともフォーマルとされている
stay・keep・remainの3つの中ではremainがもっともフォーマルとされています。
remainと組み合わされる形容詞も、硬い、フォーマルなものが好まれます。
英字新聞、英語ニュースなどでもよく用いられます。
多くの疑問は答えられないままだ。
You can remain anonymous if you wish.望むなら匿名のままでいられます。
I tried to remain neutral.私は中立の状態を保とうと努めた。
参考:「stay」、「keep」のその他の例文
「stay」、「keep」の例文についてはこちらもご覧ください。
活用方法、間違いやすい点、違いについて理解が深まりましたでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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